こんにちは、萩原です。
渡米して2週間。半年前に申請、獲得したSSN、ドライバーズライセンスの取得など2回目の洗礼を浴びております。子供に関する予防接種、学校への登録は初体験ですが、すべてオンラインで完結するのはさすがアメリカ?一抹の不安はありながらもメールでサポートしてくれるので今のところ順調です。(電話は自信がないのでメールだとほんと助かります笑)モニターがない、前例がないという某国の国会も真似してほしいですね。モニターがないって、コロナ禍の2年間何してたの?企業にはリモートワークを要求したくせに。
さて、WSJ 2022 Technology and Media Outlookなるものを共有してもらいました。
203ページのリポートです。ここで紹介するもの以外にもCrypto,NFTs,Metaverse,ecommerce,Sports tech,などの情報も入ってます。メディアに関連するところだけ抜粋。本当は全部関連してくると思うのですが、紹介しきれず。。。他人のふんどしで勝負しまくってますが、以下を読むことでさらっと掴めると思います!笑コンサルの力を借りているとはいえ、メディア企業がこういうリポートを出すというのはすごいことですね。
■25年まで収益は伸びます!
5年間で$390Bの伸長。CAGR(Compound Annual Growth Rate:年平均成長率)は4.6%。メディア業界暗くなりがちですが、明るい!?さらに成長のうち広告収入の伸びが全体の半分を占めると期待が持てそうです。
■1日はこれから32時間!?
個人的に一番まじすか、がこれ。マルチタスクが1日の時間を伸ばしています。仕事は5時間22分。平均的なアメリカ人は仕事しないのか?Non-Workの方が多いのは家庭、レジャーを大切にする文化からきている気がします。ちなみに、寝ている時間6時間38分、No-Work7時間13分、1日24時間だとすると残り約10時間。いかに仕事をしながら動画を見たり、音声を楽しんでいたりしているかが顕著に!?かくいう私も執筆しながら音楽聴いているのでマルチタスキング状態ですね。日本でデータをとったらどうなるか見てみたいところです。
メディア接触時間が19年から6.1%伸びたのはコロナの影響が大きいか。ただコロナ禍を超えた21年、22年も維持されることを期待しています。(アメリカではマスクがマストではなくなりました)
メディア別にみると、動画視聴時間は減り、伸びるのはゲーム、音声です。
■Super User!!
スーパーユーザー、響きだけでもうかっこいい。全体の中の26%がSuper Userで動画、ゲーム、音声、その収益のほとんどをSuper Userが占めています。他にもSuper Userのテクノロジー、Mediaへの貢献が顕著です。
お金を持っていて、教育を受けていて、
もちろんアーリーアダプターで、
VRも週1回使う人も多く、72%が使ったことはあって、
テックの人なんでしょ、と思いきやリアルイベントにも積極的に参加していて、
NFTsにも興味持っていて(まだ購入している人は少ない)
とすごいUserです。他にもオンライン診療の体験が79%(一般ユーザーは34%)、Gymに行くより家でコネクテッドされたフィットネスマシーンで運動する人が65%(一般ユーザーは5%)、Cryptoの購買体験は43%(一般は6%)。
Super Userにならなくては!(読者の一人がSuper Userで紹介してもらったStepnに挑戦中です。)
■動画視聴、テレビ減ってる、、、
冒頭、25年に向けて伸びていく資料がありましたが、細かくみていくとオールドメディアは減っていきます。他が伸びるので全体が伸びていくわけですね。3時間が2時間に、30%減ですよ、、、
お気づきの通り、伸びていくのはこういうところなわけで、、、
サブスク契約の数は増えているので、
ニッチな領域でも勝機が出てきます。ここは既存メディアが脱却を図る際にヒントになると思います。
すでに巨人になっているサービスも他のサービスと結合したり、ゲーム、音声に進出することで進化を続けています。
面白いのが、対価を払って広告なしのプランを選ぶ傾向にあるという。広告は邪魔者に。こちらも冒頭、広告伸びるっていったじゃんではありますが、他の資料をみるとMetaverseなどに広告投下が移っていくことが予想されます。
とはいえ、広告全体でテレビに占める割合は多く、ある程度維持される見込み。これは日本も同様ですね。(だから変われないのかもしれません)
■Audio、ラジオは健闘!?
減少幅はテレビほどではないとはいえ、減少傾向です。全体の伸びはDigital Audioが牽引してます。その中でもpodcastが成長するとしています。
動画サービスのサブスク同様、複数のサービスと契約する傾向です。
それぞれ、無料だけど広告があるプランと有料プランを設けています。
これは非常に面白い、いや苦しい要素。すでに有料になっている人はいいですが、現在無料ユーザーのうち88%が「どのサービスにもお金を払うつもりがない」と回答。現在の有料ユーザーの中での取り合いがすでに発生しているのかも?
Podcastsの伸びです。
そして大手がpodcast関連の企業を買収しています。
日本でも大流行した(現在の様子がつかめず、当時の熱狂感はもうない?)Clubhouseの登場がAudio領域を活性化させました。Clubhouseの前から準備をしていたのかは不明ですが、2021年1月の流行からDiscordは2ヶ月後に、とその年のうちにいくつもサービスが立ち上がっているスピードには驚きです。
ということで、各サービスがClubhouseと同様の機能をもっています。
視点が変わって、リアル音楽イベントのしじょうが22年以降で戻り伸長する予想です。
かといって、コロナ禍にはじまったオンラインライブがなくなるわけではなく、31%のリスナーはオンラインイベントに参加したいと思っています。コロナによってファンとのつながり形が多様化しました。
以上、本当に一部でしたがトピックスを抜き出しました。
詳しくはWSJ 2022 Technology and Media Outlookへ。
元データが立派なのですごくいい出来。笑
いつもありがとうございます。語り口調も軽快で、入りやすく、一気に読めて、これが無料で読めるなんて!とても有益なニュースレターです!Metaverseへの広告投下で一件、NFTad.space( https://nftad.space/ )が現実の大型ビジョン+ディセントランド・サンドボックスで広告看板事業の取り組みをしています。私も右隅の小さいとこで広告表示してたりします。